こんにちは!サボちゃんです。
今回は、このブログのタイトルにもなっているサボテンのお話。
あまり手間がかからないイメージのあるサボテン。最近では、セレクトショップのようなおしゃれなお店や、某100円ショップでもよく見かけるようになりました。
でも、なかには「徒長」といってヒョロヒョロに伸びてしまっているものも。初心者でも育てやすいと思われがちですが、実は水やりの頻度が難しい、デリケートな植物なんです。
そんなサボテンを育て始める前に知っておきたい知識と、育成における注意点を、魅力を交えながらご紹介していきます。
サボテンの基礎知識

科 | サボテン科 |
学名 | Cactaceae |
英名 | Cactus |
品種数 | 5000種以上(現在も増え続けている) |
専門取扱店 | 日本カクタス専門家連盟 加盟店 |
みなさんは、サボテンを間近で見たことがありますか?トゲトゲ、ふさふさ、ゴツゴツ、まあるいの。サボテンにはたくさんの種類があります。
専門家や愛好家が交配・品種改良をしていたり、日本で出回っていない品種を個人輸入している人がいたりと、ジャンルや品種がかなり豊富なサボテンの世界。
見た目はそっくりでも、トゲが1本増えるだけで全く違う品種になってしまいます。
「サボテン=トゲ」ではない
サボテンにはトゲがない品種も存在します。
そもそも広範囲での多肉植物サボテン科に位置しているのですが、サボテンにしかない特徴とされているのが「棘座(しざ / とげざ)」の有無。
トゲがないタイプのサボテンでも、トゲが生える土台となる白いわたの部分を持っています。

私はこのモフモフが可愛くてたまらないので、綺麗に保つために、棘座や溝のホコリを定期的に筆で払ってあげています(笑)
サボテンにも水は必要
サボテンというと、よく「育てるの楽そうだよね〜」「放置しとくだけ勝手に育つんでしょ?」と言われますが、サボテンは意外と繊細。
暑さ寒さには強いものの、日本のように湿度の高い状態が一日中続く環境で元気に美しく育てるのは難しいんです。
水をあげすぎて腐らせてしまったり、逆にあげなさすぎて干からびさせてしまったり……。

勘違いする方が多いのですが、大きなサボテンより小さなサボテンのほうが水を必要とします。
そこそこのサイズのサボテンなら、まめに水やりしないほうが育つので、ある程度放置していても大丈夫。
小さいうちは保水力があまりないので、水が足りないとすぐにシワシワに萎んでしまいます。耐える力がないため、そのまま回復できずお星様になってしまうこともしばしば。
人間の赤ちゃんのおしっこ回数を想像すると納得ですよね(笑)
サボテンも日焼けします

室内に置いていたサボテンを急に真夏の強い日差しに当てたり、炎天下の直射日光下に長時間放置したりすると、日焼けしてしまうことも。
日焼けすると白っぽい薄い茶色に変化するので、春から秋にかけては、よく観察するようにしましょう。強い日差しがなくても、風通しの悪い環境だと日焼けと同じ現象が起こる場合もあります。
人間のように肌の色が戻ることはないので、一度日焼けしてしまったら最後、選択肢は5つです。
- 自然治癒力に期待して待つ
- 日焼けした部分を切り落とす
- 日焼けした部分が土に隠れるくらいまで成長するのを待つ
- 新しく同じ品種を購入する
- 花を咲かせて種からやり直す
日焼けはサボテンにとってダメージに変わりはありませんが、成長には関係ありません。元気そうであればそのまま育ててあげるのがいちばん負担が軽くオススメです。
花を楽しむ品種、トゲを楽しむ品種、姿形を楽しむ品種
たくさんの種類があるサボテン、その楽しみ方も多数存在します。
これは私が育てている瑠璃兜と棘無し鬼面角。名前は「ぽんちゃん(由来:ポンポン)」と「ハッシー(由来:柱サボテン)」です。
姿形を楽しむタイプですが、お花も可愛いですよね〜!
写真のお花は、太陽が出ている間だけその方角を向いて開いています。開いたり閉じたり、曇りの日は半開きだったり。ずっと眺めていたくなりますね!

もし買ってきたサボテンに固まる土(ネルソル)などが使用されていたら、元気に育てるつもりならぜひ、植え替えてあげてください。
観賞用の寄せ植えに使用するものですので、生育の妨げになってしまいます。
サボテンは環境に耐える力が強く、たとえ死にかけていても見た目ではわかりにくいので注意しましょう。
植え替えるなら断然この土!
私のおすすめは、アイリスオーヤマの「ゴールデン粒状培養土」。
- 粒状なので排水性・通気性に優れている
- 土が固まりにくく、根がしっかり広がる
- 加熱殺菌処理済みで雑草や虫の卵と無縁
- 植え方による生育の偏りが起きにくい
- 手が汚れにくく、植え替え時もこぼれにくい
サボテンだけでなく観葉植物にもこの粒状シリーズを使用していますが、本当に生育が違います。
よく開花したり、トゲが更新されたりしているような気が!すごい!
サボテンの故郷はアメリカ
北米や中南米など、アメリカ大陸とその周辺が原産地とされていますが、今では世界中に広く分布、自生しています。
サボテンの自生地って、だいたいこんなイメージですよね?(笑)

もちろん、全てのサボテンが灼熱の砂漠を好むわけではありません。乾燥地帯でガンガン直射日光に当たっているものや、湿潤な岩影に着生しているもの、高山地帯にひっそりと佇んでいるもの……
どんな環境にも適応しようとする力は、自然界の神秘的な魅力のひとつですね!
育てるときは、名前と品種の特徴を調べよう
「砂漠などで遭難した場合には、近くのサボテンをカットすれば喉が潤い、お腹も満たすことができる」という話もあるくらい万能なサボテンですが、では、なぜ日本国内で自生しているサボテンを見かけることが少ないのでしょうか?
原因は日本の環境にあります。
先ほども触れましたが、サボテンが苦手とするのは、実は水ではなく湿度。原産地のほとんどが雨季のある地域なので、乾燥した空気とたっぷりの水、水はけの良い地面がある環境を好みます。
品種によっては、氷点下でも平気なものも。育てるときは、各品種の特徴を調べるのがオススメです。
名前が分からないときは、植物SNS GreenSnapで「名前を教えて!」タグと「サボテン科」のキーワードをつけて投稿してみましょう。植物の先輩たちが優しく教えてくれますよ!
サボテン、食べてみる?

「捨てるところがない」とされているサボテン。
調べていくと、なんと愛知県にサボテンを食べる文化があることが発覚しました!しかも、市内の飲食店や商店街はサボテンで溢れているとか。(なんだって!行ってみたすぎる!!!笑)
実生サボテンの生産量日本一を誇る愛知県春日井市では、サボテンのゆるキャラのほか、食べ物やサプリメント、キャラクターグッズなどを開発。
実店舗やオンラインでの販売もしているようです。これはポチらなければ!(笑)
火龍果もサボテンの仲間!

みずみずしくて美味しいドラゴンフルーツ(火龍果)は、ヒモサボテン属 森林性サボテン「ピタヤ」の果実部分。正確には「Hylocereus undatus」という学名をもつ、サボテンの仲間です。
ドラゴンフルーツには女性に嬉しい栄養が豊富。ビタミンCや食物繊維はもちろん、集中力を高めるマグネシウムや、シミ予防に効果的な葉酸(ビタミンB群の一種)なども含まれています。
むくみや熱冷ましに効くカリウムに至っては、含有量は果物トップクラス。

果肉は、「定番のホワイト」「抗酸化力の強いレッド」の2種類が一般的。
私はこの2種類しか食べたことがありませんが、他にも食感違いで「甘みの強いシャキシャキピンク」と、「ジューシーな希少イエロー」があるそうです。

夜に大きな花を咲かせることから「夜の女王」とも呼ばれるドラゴンフルーツ。
花が終わると、花の根元部分が丸く膨らんできます。

サボテンの実、面白いでしょ?(笑)
スーパーではあまり見かけませんが、日本では沖縄や鹿児島などで生産されているようですよ!
慣れてきたら、花を咲かせて交配してみよう!
育成に慣れてきたら、花を咲かせて交配してみましょう。
雄しべをピンセットで引っこ抜き、他の雌しべにチョンチョン。理科の教科書に載っていたあの方法です。簡単ですね!
あっという間に終わりますが、問題は同時期に開花する必要があることです。
サボテンの花は昼間(明るい時)だけ開く品種や夜だけ開く品種などがあるため、少し工夫が必要になります。交配については、いつか記事にまとめるつもりです。

もともと種類の多いサボテン、組み合わせは山のように存在します。
新品種を生み出すのも夢じゃない!?
サボテン沼へようこそ(笑)
さあ、ここまで読んできたあなたはもうサボテンに興味が沸いているはず。うっかりしてると抜け出せなくなるくらい魅力的なサボテンたちを、実際に手に取ってみませんか?
最後に、サボテンを専門に扱うショップをご紹介します。間近で見るとその迫力や生命力に圧倒されること間違いなし!時期や時間帯が良ければ開花中のサボテンに出会えるかも。
次の週末にぜひ、訪れてみてくださいね!


よく読まれています